CRETの研究発表論文 Dissertation

CRETから、最新の教育・テストに関する研究発表論文をお届けします。

「名古屋動機づけ研究セミナー」と「東海心理学会」の共催による公開セミナー
「個人にあった動機づけ―制御適合理論の観点から―」

2017年11月18日(土)と19日(日)に、愛知県名古屋市の名古屋大学にて開催されました「名古屋動機づけ研究セミナー」と「東海心理学会」の共催によります公開セミナー「学習動機づけ研究の新展開~個人-環境、そして仲間(ピア)の視点~」に参加し、発表を行ってきました。三和研究員、湯研究員、そして外山の3名が「個人にあった動機づけ-制御適合理論の観点から―」というタイトルで講演を行いました。

 

講演におきましては、まずは外山が制御焦点理論や制御適合理論といった理論の紹介を行った上で、これまでCRETで行ってきました一連の研究について紹介しました。続いて、三和研究員が小学生において制御適合がパフォーマンスに及ぼす影響と、小・中学生の制御焦点を測定する尺度の作成について発表を行い、最後に、湯研究員が制御焦点とカテゴリー制約の組み合わせが創造的パフォーマンスに及ぼす影響についての発表を行いました。

 

この日は、あいにくの雨模様にもかかわらず、多くの方にご来場いただきました。発表後のフロアとの質疑応答では多くの質問があがり、公開セミナーが終わった後もたくさんの方から質問をいただきました。こうしたことから、外山班が行っている研究に多くの関心が集まっていることを改めて実感することができました。本セミナーを通して、CRETで行っています活動を強く認識してもらうことができたと考えております。

 

今年度は、日本心理学会でのシンポジウムに始まり、教育心理学会でのシンポジウム、そして、今回の公開セミナーと、これまでCRETで行ってきました研究活動をたくさんの方に知っていただくことができ、充実した1年となりました。今回の公開セミナーでも、フロアの方からのご質問やご指摘から様々な課題や展望がみえてきましたので、今後はそれらを参考とし、よりよい成果が出せるよう質の高い研究を行っていきたい所存です。

2日目には、名古屋大学の研究者や院生との交流ゼミを行い、そこでもたくさんの貴重な意見をいただきました。

 

2日目の午後には、名古屋大学の方と一緒に名古屋城を観光してきました。名古屋城は、城郭建築として国宝第1号でありながら、戦災により惜しくも焼失してしまった名古屋城天守閣の木造復元を進めようとしているところでした(あちこちで、金シャチ募金が行われていました)。三名城の1つだと言われております(諸説あるようですが)名古屋城は、戦災により焼失するまで、日本最大の天守であり続けました。昭和実測図や金城温古録などの貴重な資料が存在していることにより、史実に忠実な復元ができる唯一の城郭と言われております。木造復元された天守閣の竣工時期は、平成34 年12 月を予定しているとのことで、「その頃には、私たちはどのような研究をしてるのだろう・・・」と思いを馳せながら、今はまだコンクリート製の建築物であります名古屋城を見学してきました。木造復元される予定の名古屋城の天守閣も、今後の私たちの研究も楽しみに思いながら、名古屋の地を後にしました。

 

「個人にあった動機づけ―制御適合理論の観点から―」

(講演者:外山 美樹・三和 秀平・湯 立)

(CRET連携研究員 外山 美樹)


外山 美樹 -Miki Toyama-

CRET連携研究員 筑波大学 人間系 教授

趣味: 育児、旅行(温泉めぐり)

研究テーマ: 自己認知が動機づけやパフォーマンス、精神的健康にどのように影響をするのかを研究しています。
http://www.u.tsukuba.ac.jp/~toyama.miki.ga/index.html

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